2009年11月26日
こんにちは。
JCウィーク、追い切りも終わり盛り上がってきましたね。
日本に欧米の一流中の一流馬が来るようになったのは、
きのうお話した90年のベルメッツあたりが先駆けでしょうか。
なかでも92年は豪華絢爛のメンバーだったと思います。
1番人気はイギリスの3歳牝馬ユーザーフレンドリー。
デビュー6戦6勝で英・愛・ヨークシャーの3大オークスを連覇、
凱旋門賞でスポティカにクビ差の2着に惜敗しますが、
昨今でいえば7戦7勝で凱旋門賞を勝ったザルカヴァ級かも。
その年のドクターデヴィアス、前年のクエストフォーフェイムと
2頭の英ダービー馬がそろい踏みという豪華さでした。
この強豪相手に勝った日本のトウカイテイオーも立派でしたね。
翌93年のジャパンカップも凄いメンバーが揃いました。
1番人気は今回のコンデュイットと同じくBCターフを勝って来た
アメリカの強豪コタシャーンですが、それ以外も超豪華版。
凱旋門賞を勝ったばかりの牝馬アーバンシー、
ガリレオやシーザスターズのお母さんになった名牝ですね。
同2着のホワイトマズル、さらにはミシル、プラティニと
凱旋門賞組が顔を並べています。
まるで凱旋門賞が引っ越してきたようなラインナップです。
結局レースは、コタシャーン騎乗のケント・デザーモ騎手が
100メートル標識とゴール板を勘違いするというアクシデントで
一瞬追うのを止めたため日本馬レガシーワールドが残ってしまう
大椿事で幕を閉じました。でも、史上に残る好メンバーでした。
ここ最近、本当に強い海外遠征馬の脚が遠のいて、
味気ないJCになっています。
そういう意味では90年代の遠征馬は質量ともに本物でした。
あすは本物中の本物に挑んだ3歳牝馬のお話をさせてください。
きょうも来てくださってありがとうございます。
合田直弘さんの『海の向こうの競馬、そしてホースマン5』も
JC出走の海外注目馬の話題を満載してお届けします。
どうぞお楽しみに。