2010年10月08日
こんにちは。
馬選びは大変だというお話をしています。
世界中で毎年10万頭を超すサラブレッドが誕生します。
アメリカがダントツの1位で3万頭以上が生まれます。
(ことしは不況の影響で3万頭を切ったようですが)
南半球のオーストラリアがアメリカの半分くらいで2位、
アイルランド、アルゼンチン、日本と続いています。
意外にもイギリスやフランスはその次のグループで
5000頭台後半といったところです。
一般論としてサラブレッドのレベルを考えると、
種牡馬や繁殖牝馬の質、育成の環境や技術、入厩呉の調教、
実にさまざまな要素がからみあっていて難しいのですが、
仮にこれらの要素が同一レベルにあるとしたなら、
底辺が広ければ広いほどピラミッドの頂点は高くなります。
とすると、アメリカが強いのは当然でしょうが、
イギリスやフランスの競馬レベルの高さが説明できません。
アメリカに比べれば底辺は5分の1程度のボリュームで
日本やアルゼンチンにも及ばないスケールしかありません。
ヨーロッパの競馬が世界最高レベルを誇っている“秘密”は、
世界中から良馬を選び抜く仕組みがあるからだと思います。
その仕組みを支えている重要なファクターが、
キーンランドやタタソールなどのセリ市ではないでしょうか。
キーンランドのセプテンバー (9月) セールには、
3万数千頭のなかから選び抜かれた馬ばかりが集結します。
タタソールのオクトーバー (10月) セールは、
ヨーロッパ産の2万数千頭のなかのエリートが集まります。
優秀な競走馬がこれから出現する確率はかなりのものです。
明日も名馬を探し出そうとアメリカやヨーロッパのホースマンが
こぞって集まる原動力がここにあります。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今夜は日本vsアルゼンチンのサッカー国際試合が
埼玉スタジアムで行われます。
世界最高の選手・メッシのプレーを堪能したいと思います。
あすも引き続き馬選びの話題に触れていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。