



「昨日、ジャパンCにおける日本馬の “地の利” は、
  相当に大きいと言いましたが、
  一方、今年の日本勢に、
  ディープインパクトやエルコンドルパサーのような、
  絶対的なエースがいないことも確かですよね。
  その意味では、今年は日本馬のトップクラスと
  外国馬コンデュイットを含めた混戦模様と言えるでしょう」
そう前置きした合田さんは、次のようにジャパンCを予想してくれました。
◎スクリーンヒーロー
「この馬の関係者から伺った話なのですが、
  スクリーンヒーローは、
  秋になってグンと調子を上げてくるタイプだそうです。
  2着した前走、天皇賞・秋のレース振りも中身の濃いものでしたし、
  ディフェンディングチャンピオンの名の恥じない
  競馬をしてくれると信じています」
○レッドディザイア
「M・スタウト師が管理するシングスピールが勝利した96年ジャパンCで、
  ハナ差の2着したのが、
  松永幹夫騎手が手綱を取った3歳牝馬ファビラスラフインでした。
  そして今年、調教師となった松永幹夫さんが、
  やはり3歳牝馬であるレッドディザイアで、
  スタウト厩舎所属のコンデュイットと闘う。
  そんな巡り合わせも、
  この馬の好走を予感させてくれますね。
  また、今年の日本の3歳牝馬陣に対する高い評価も込めて、
  レッドディザイアには、重い印を付けました」
▲コンデュイット
「多少の不安材料もありますが、
  あっさり勝たれても不思議はない能力の持ち主であることは確か。
  そういう意味も込めて、単穴評価としました」
なお、合田さんのジャパンCレース評は、来週水曜日に掲載予定です。
その後は、今年のベルモントS馬サマーバードが参戦する
ジャパンCダートのプレビューをお届けしますので、
お楽しみにお待ちくださいませ!
(次回、第6回は12月2日の水曜日にお届けします)
構成・文/関口隆哉

1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。