海の向こうの競馬、そしてホースマン

第7回
『世界の競馬』の解説者を務めるきっかけとなった大物写真家との出会い(1)
 

競馬ファンにとっての合田さんといえば、
まず思い浮かぶのが、
現在も続くNHK-BSの長寿番組
『世界の競馬』の名物解説者であること。
合田さんが、この番組の解説者となったのは、
1991年のことでした。

「『世界の競馬』は、NHK-BSが開局した
 1988年から始まった番組なんです。
 NHKの伊藤プロデューサーという、
 長年競馬放送を担当していた方が、
 海外の超一流レースを日本のファンにも
 是非観てもらいたいという
 強い気持ちから誕生した番組で、
 日本競馬の国際化という視点からも、
 非常に価値の高いプログラムだと思います」



「まあ、これは余談なのですが、
 伊藤プロデューサーの奥様が、
 TVアニメ『サザエさん』の声優を
 務めていらした加藤みどりさん。
 加藤さんが競馬大好き人間なのは、
 ご主人の影響もあるのではないでしょうか」

「で、番組の初代解説者を務めていた方が
 いらっしゃったのですけど、
 その方がいろいろと事情があって、
 いわば“失踪状態”になってしまったのですね(笑)。
 それで、早急に2代目の解説者を
 なんとかしなければいけないということで、
 海外競馬に関わる仕事をしていた、
 ぼくのところに話が来たわけです」

NHKの伊藤プロデューサーと
合田さんの橋渡しをしたのは、
世界的に高名な大物写真家、
今井寿恵さんでした。

(第8回へ続く)

構成・文/関口隆哉

 

合田直弘氏 プロフィール

1959年東京生まれ。慶応普通部(中学)時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶応大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。